大人のアトピー性皮膚炎

「アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis)」といえば子供の皮膚病のように思われていますが、近年大人の「アトピー性皮膚炎」が増加しています。「アトピー性皮膚炎」とは、多くの原因が複雑に関係して皮膚に発症する疾患で、その原因が複雑に交錯しているため原因がつかみにくく、特定した治療法がないと言われています。「アトピー」とは、「場所が不特定」という意味のギリシャ語「ATOPOS(アトポス)」から由来した言葉で、日本では慣用的に「アトピー性皮膚炎」のことを「アトピー」とも呼びます。
「アトピー性皮膚炎」の主な症状は、強い痒みを伴う皮膚炎と湿疹が長期に続き、一般的に子供に多い「アトピー性皮膚炎」の症状には、耳ぎれやドライスキンがあります。幼少期の「アトピー性皮膚炎」は生来的に有した体質による影響が大きく、その「アレルギー素因」に免疫システムが敏感に反応してしまう事で引き起こされるのですが、成人に達してからの「アトピー性皮膚炎」は体質的な問題の他に、生活の上での外的な要因である疲労やストレスなどによって引き起こされるケースも少なくはないようです。
大人の「アトピー性皮膚炎」には「小児期からの継続している例」「小児期に一時治り、成人になり再発した例」「成人になってから発症した例」のタイプがあります。「小児期に一時治り、成人になり再発した例」としては、思春期に増えた皮脂が再び減ってくることによって乾燥肌や敏感肌になったところに、もともと持っているアトピー素因が重なって発症する場合があります。他に、「成人になってから発症した例」の原因としても考えられるのですが、ハウスダストやダニなどの環境要因、油分の多い食事や甘いものの食べすぎ、アルコールの取りすぎなどの食品や食品添加物の問題、現代社会における疲労やストレスにより免疫力が低下することなどによって、発症する場合もあります。
「大人のアトピー性皮膚炎は完治しにくい」と言われるのは、成人になり社会にでれば、誰しも多少の「ストレス」は受け続けなければなりませんし、体質自体も確定されていて、劇的な体質変化はそうは起こらないという事からなのです。